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金魚・悪食実験室その2

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さてさて、前回の悪食企画の第二弾である。
パンやご飯といえば金魚が口にするとされるメジャーな食べ物だが、それと並んで有名なのが麺類である。

思い立ったのが夏場ゆえに、熱いうどんという選択肢はない。飼い主が食べないものをわざわざ作ったり買ったりはもちろんしないからだ。で、うだるような暑い日に買ってきたのが、コンビニのざるそばだった。

美味くも不味くもないコンビニのそばではあるが、腹を空かした飼い主は当然のようにペロリと平らげる。麦茶をぐぐっと飲み干して片付けようとすると、そばつゆのプラスチック容器の隅に数本のそばが残っていることにふと気がついた。

「食うかな?」

すでに悪食企画モードに入っていた私は、迷うことなく水槽に向かった。次郎とメリーは、殺気を感じ取ったのか落ち着かない様子で泳いでいる。同じく落ち着かない動きの餌くれダンスとは違って、やけにピリピリしたものが伝わってきた。

しかしそんなことに構ってはいられない。一応、食えるもののはずだからと実験開始である。ほとんど音も立てずに入った一本のそばは、ゆらめきながら大磯砂利の上に腰を下ろした。金魚たちは知らん顔を決め込んでいる。実際にはものすごく興味があるくせに、未知のものに出会った金魚というのは、その存在にさも気がついていないようなそぶりを見せるのだ。たいして脳みそのない彼らにとって、それがどんな意味を持つのか分からない。あからさまにビビッた態度を見せれば、仲間から馬鹿にされるというのだろうか?

そんな考えを巡らせているうちに、次郎が少しずつそばに近づいてきて、ついにはそばを口に入れた。やつはやはり悪食である。食べるのならと、残りのそばも投入してみる。しかし、一度味わってもなお金魚の専用餌のような良い反応は見られず、そばは誰の邪魔も受けることなく水底へと落ちていった。ややしばらくしてメリーがチャレンジ。こちらも好感触とは言い難かったが、一応は食べるので、そのまま放っておく。翌朝見ると姿がない。どちらかが食べたのだろう。

そばを食べるなら、と次の実験で取り上げたのはラーメンの麺である。ただし熱い麺ではやけどをさせてしまうので、冷水で冷やして水槽に投入。長目の麺を、水槽の縁にひっかけてひらひらさせる作戦でいく。

これまたそばと同じく、なかなか飛びつこうしなかったが、しばらくすると次郎とメリーが競い合って食べ始めた。正確には、片方が食べているのでもう一方は釣られてその祭りに参加している、という程度のものなのだけれど、とにもかくにも、はき出すことはなかった。面白いのは、麺をすするその口元だ。長い麺をズスズスとすすりながら食べるのは、人間にとってもまぬけな行為だが、金魚だとさらにおかしい。やけに人間くさいのだ。その画を見るためだけに麺を投入する価値はある。毎度ながら、悪食実験は自己責任でお願いする。

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コメント (2)

先日はコメありがとう。来ちゃいました。
なかなか面白い実験やってますね。
きっと食べるだろうとは思ってましたが
やっぱり何でも食べるんですね。
人間にそばアレルギーがあるように
金魚にも何かあるかもしれないので
気をつけてみてください(-_-;)
では、また来まーす。

dipsi:

遊びに来ていただきありがとうございます! そうなんですよね。わりとなんでも食べてくれますが、何があるかわからないので様子見ながらやってます。丈夫な和金だからなんとかなってる可能性はありますね。掲載したものはそれでもかなりまともな方で、もっとヘンなものも食わしています。それはまた今度報告するつもりです。

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