多機能チャージャーOPUS を引き続き紹介していきます。

まずはキホンの操作
いずれかのスロットに充電池を挿入すると、現在の電池の電圧を3秒間表示した後、さらに3秒間デフォルトの充電電流である500mAを表示します。この合計6秒の間にMODEボタンやCURRENTボタンを押さないでいると、自動的に充電モードでスタートします。
逆に言えば、この6秒の間にMODEを押せば動作モードを切り替えられますし、CURRENTボタンを押すと充電電流(または放電電流)を変更することができるというわけです。ちなみに電流設定はこの瞬間だけで、ひとたび充電がスタートしてしまうとそれ以降は変更ができません。どうしても変更したい場合は、いったん電池を引き抜いて入れなおすか、強制的に電源を引っこ抜いてしまうかのいずれかとなります。
充電電流が選べる間、あるいはMODEボタンを押して動作モードの表示が点滅している間に別のスロットにも電池をセットすると、新たにセットしたスロットの表示もまた点滅を始めて、両スロットに対して同じ動作を設定することが可能になります。感覚としては、PCのファイル操作で複数のファイルを選んでいる状態とでも言いましょうか。なかなか賢い仕様だと思います。
いくつかの充電池をセットして、それぞれに別の動作をさせたい場合はどうするのかというと、まずSLOTボタンを押して、対象となるスロットの表示を点滅させる=選択中とします。それからMODEボタンで動作モードを選んだり、CURRENTボタンで電流値を設定するわけです。そして次に再びSLOTボタンを押して対象となる別のスロットを点滅させて……と繰り返していくわけです。
ちなみに、SLOTボタンを押すと左から順にスロットが選ばれていきますが、右端が選択中にもう一度SLOTボタンを押すと、4つのスロットすべてが点滅をはじめてSelect All状態になります。
また、いずれのスロットも点滅していない状態、つまりスロット未選択の状態のときにMODEボタンやCURRENTボタン、DISPLAYボタンを押すと、すべてのスロットに対して同じ操作が可能だったりします。
充電池をセットしてすぐに電流設定、モード設定するか、一気に複数種類の電池をセットするなら、スロットボタンで選択してから操作、というのが本機の基本操作スタイルということになります。
充電電流と放電電流
本機の充電電流と放電電流は充電池をセットした際にのみ設定できます。
設定可能な充電電流値は7種類。
- 200mA
- 300mA
- 500mA
- 700mA
- 1000mA
- 1500mA
- 2000mA
かなり細かいんじゃないでしょうか。
ちなみに1500mAと2000mAには制限があって、スロット2、3(中央の2スロット)を使用中は選択することができません。つまり、スロット1とスロット4を単独もしくは2つのみ使用するときだけ、1500mA以上を選べるわけです。
放電電流は種類が減ります。
- 200mA
- 300mA
- 500mA
- 700mA
- 1000mA
こちらの制限はNiMHとNiCdの場合で、それらについては最大の放電電流は700mAになります。たとえばテストモードやリフレッシュモードで1000mAを選択した場合でも、放電時には700mAに絞られます。
もちろん、リチウムイオン電池の場合はCCCV方式で、つまり最初は設定した電流値の定電流充電を行い、後半では定電圧充電により徐々に電流値を落としていきます。一方、NiMHやNiCdでは-ΔV方式での充電となります。こうした充電のプロセスは、DISPLAYボタンを押すことでその時点の電流値を確認することができます。もちろん、4スロットすべてに対して表示部がありますから、同時にすべてを確認可能なのです! 充電が楽しくなりますよ。
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