Self-Made Keyboards in Japanの有志がMFT2018への出展を見事勝ち取ったということで、自分も後から入ったくせにちゃっかり展示に加わらせていただくことにしました。
ということで、もしかしたらMFTから飛んできてくださった方がいらっしゃるかもしれないと思いまして、あらためてプロジェクトのまとめです。
Atack25 – 5×5 PCB for hex pad and square split keyboard
児玉清生誕85周年記念企画(完全非公認)
16進数入力パッドと正方形分割キーボード
概要:
児玉清が亡くなって早7年。その温かなまなざしと気品にあふれた立ち居振る舞いは、平成に入ってより一層輝きを放っていました。
そんな児玉が生まれたのは1933年。生誕85年に当たる2018年、児玉のライフワークとなった歴史的クイズ番組『アタック25』へのオマージュとして、5×5の格子状配列のキーボード基板を設計しました。また、その実装例として、太古のワンボードマイコンに搭載されていたような16進数入力用ヘックスパッドの現代版、さらに昨今のキーボードMakerたちから絶大な支持を受けている分割タイプのキーボードを製作。真四角の持つ安定感とかわいらしさにこだわった作品です。
詳細:
●アタック25基板の設計方針
・最大25キー
・テンキーパッドとして使える
・ヘックス(16進)パッドとしても使える
・普通のテンキーのように2uの「0」、2uの「Enter」、2uの「+」も使える
・PCBマウントのスタビ装着可
・マイコンにはPro Micro使用、ファームはQMK。Micro USB端子のモゲ防止策として基板上にmini USB端子を設ける
・上部の両端のみLED搭載可(ナムロック用)
・アタックのスペルがタイポなのは内緒。基板シルクに合わせて正式名としました
●実装例1 Atack25 Hex Pad – いにしえのHex Padを現代風に
・ケース/プレートはFusion360で設計し、ホビー用FDM式3Dプリンタ(Rigidbot)で出力。フィラメントはABS
・キースイッチ:Cherry MX Red(市販品)
・キーキャップ:Signature Plastics DSA Granite(市販品)
ファームウェアのソース→GITHUBのリポ
●実装例2 Atack25 Split – 5×5を2枚使用した分割キーボード
・左右はシリアル通信でキー情報を送受信
・横幅5キー×2はQWERTY配列のアルファベットだけで埋まってしまうため、修飾キーは上下の2段を使用
・LOWERとRAISEキーは単発打ちでスペースに設定
・コントロールキーを親指に宛がう
・直上キーとの同時押しが難しいため、シフトを2uにし、さらにオートシフト機能により長押しでも大文字入力が可能
・キーキャップ:Signature Plastics SA Nantucket Selectric (市販品)
・その他はHex Padと同じ
ファームウェアのソース→GITHUBのリポ