Zinc VIA対応ファーム

VIAってご存知ですか?

VIAとは、Zincを始め25KEYSがリリースしている全てのキーボードキットが利用するQMKファームウェアの設定を、その都度ビルド→MCUに書き込むのではなく、PCのアプリ上で設定、即座に反映させる夢のようなツールです。つまり、いったんVIAファームウェアをProMicroなどのMCUに書き込んでしまえば、あとはファームのコードと向き合うことなく各キーの配列やマクロ設定などをWindowsやMacintosh、Linux上のアプリから手軽に行うことができるのです!

25KEYSではこれまでAleth42やAttack25のVIA対応を行ってきましたが、ようやくZincも対応しました。

というわけで実際にどんな感じなのかお見せしましょう。

上記のデモ動画は、Windows上のVIAアプリからZinc用のVIA設定ファイルを読み込ませたところからスタートしています。

・LAYOUTからSymmetricを選び、レイアウトをシンメトリックZincに変更した後、元に戻します

・KEYMAPに切り替えてキーの設定を試しています。まず変更したいキーを上側にあるZincのキーから選んでクリックし、その後、割り振りたいキーを下側の一覧から選んでクリック。動画ではAをQにしています。即座にZinc側が変更されます。Aキーを元に戻します

・次にLAYERを見てみます。1のレイヤーは、MO1を押している間にアクティブになるレイヤーです。他のレイヤーも確認してみます

・ADVと書いてあるキーを設定します。ADVはアドバンスキーが設定されていることを意味します(すでに割り当て後なのでADVとなっています)。アドバンスキーを設定するには、下のリストからSPECIALを選んでAnyキーをクリックすると、ダイアログが出てきますので、そこにQMKのコードを入れます。動画では単押しでTAB、同時押しで左コントロールになるよう、MT(MOD_LCTRL, KC_TAB)を設定しています

※SettingでAllow remapping via keyboardをオンにしていると、上記Anyキーのダイアログがうまく機能しません。頻出はまりポイントです

・最後にライティングの設定をしています。アニメーションパターンやカラーを設定できます

デモ動画では出てきませんが、マクロの設定は、まず左上リストからMACROSをクリックし、任意のMACRO0~15に登録したい文字列を入力します。次にKEYMAPに戻って、変更したいキーをクリックした後、左下リストからMACROをクリックすると出現するM0~M15のキーから先ほど登録した番号のキーをクリックします

直感的な操作方法となりますので、アドバンスキー以外はいきなり使っても躓く部分はあまりないのですが、一点だけ補足です。

VIAで変更していくうちに元の配列に戻したいときがあるかと思います。その際には一度USBケーブルを抜き、(Zincの)左上のキーを押しながらUSBケーブルを挿すと設定が戻ります。

VIA Configurator(PC用アプリ)の導入についての詳細はAttack25のページを参考に、ファイルに関してはAttack25用を適宜下記ファイルに読み替えてください。VIAはとても便利なのでぜひ導入をおすすめします。

Zinc VIA対応ファーム
https://github.com/qmk/qmk_firmware

ビルド方法は下記readmeを参考に行ってください
https://github.com/qmk/qmk_firmware/blob/master/keyboards/zinc/keymaps/via/readme_jp.md

Zinc用VIA設定ファイル
zinc_via

【2020/1/25追記】VID/PIDを変更したことに伴い(本家にマージ済み)、VIA設定ファイルも変更しています(VIAにPRしています)。VIAを使用するユーザーは必ず新しいQMKのファームウェアに書き換えの上、VIAにマージされるまでは上記の設定ファイルをご使用ください。

Attack25 VIA対応ファーム

投稿者: monksoffunk

Zinc VIA対応ファーム」に1件のコメントがあります

    […] ファームウェアの書き込み念のため、実装前にProMicroが正常かどうかを確認しておきましょう。まず、袋からProMicroを取り出して、単体でファームウェアを書き込みます。※ファームウェアの取得先(QMK本家) https://github.com/qmk/qmk_firmwareVIA Configurator 対応最新ファームは下記ページに説明、リンクがあります(現在、本家にPR中)。PCのアプリ上からオンザフライで設定出来るようになるので、ぜひVIA対応ファームをお勧めします。http://www.sho-k.co.uk/tech/2090.htmlまず書き込む前にビルドが必要です。ビルド時にコマンドラインからオプションを渡すことが出来ます。 make ZINC=<options> zinc:<keymap> # option= back | under | na | ios […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください