ATTACK25 rev3 Universalキットは、ProMicroを使わず、MCUやダイオードなどがあらかじめ工場で実装されたrev3x基板を使用したキットです。基本的にスイッチのみのはんだ付けで完成するため、従来のキットに比べて短時間で完成させることが出来ます。
組み立ては次の手順に沿って行ってください。
【必要な道具類(別途ご用意ください)】はんだごて、はんだ、プラスドライバー(M2用/軸が細いもの)、ピンセットなど
【注意】はんだ作業などやけどやケガをしないように十分ご注意ください。また、お子様の手の届く範囲に部品類を放置すると危険です。
1.(オプション)Enterなど2uキーを使用する場合はスタビライザー(別売り)を取り付けます。スタビライザーはPCBマウントのものをご用意ください。
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2.(オプション)ロータリーエンコーダー(EC12タイプもしくはEC11タイプ。プッシュボタン付きに対応)を使用する場合ははんだ付けします。はんだ付けをしたら、USBケーブルを使ってPCに接続し、ロータリーエンコーダーを操作して機能することを確認します。デフォルトのファームウェアでは時計回りの回転でTABキーが入力されます。USBケーブルを差し込む際は、コネクタを基板側に指でしっかり押さえるようにして、コネクタが外れる方向にストレスがかからないように注意してください。
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3.スペーサーをプレートにネジ止めします。ネジは短い方(M2 5㎜)を使います。
4.スイッチ(別売り)をプレートに取り付け、PCBにしっかりはめます。スイッチには向きがあります。PCBのスルーホールの位置を確認しながら挿入してください。なお、最上行の真ん中のスイッチがほかとは上下反対になっていますので、とくに注意してください。
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5.スイッチをはんだ付けします。
6.(オプション)砲丸型LED(別売り)をはんだ付けします。LED用のパッドには○と□があり、○にアノード(長い方の脚)、□にカソード(短い方の脚)側をつなぎます。
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砲丸型LEDは、1.8mmのものを使うとCherryプロファイルでもまったく干渉しません。他の多くのプロファイルでは3mmのものでも干渉しません。
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なお、出荷時はLEDの調光が0%になっていますので、キー操作でBL+(明るさ+)をするか、RemapのBrightnessのバーを操作して明るさを調整してください。
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7.アクリルの保護紙を取り去って、先にプレートに留めてあったスペーサーにネジ留めします。
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8. USB端子プロテクターをはめます(上記写真はすでに装着した状態)。次の写真のように、必ず基板上からかぶせるようにしてからUSB端子を押さえつつ押し込んでください。USB端子自体を下方に押してしまうと、USB端子がモゲてしまう恐れがありますので細心の注意を払ってください。なお、USB端子プロテクターは3Dプリント品になります。きついようでしたらサンディングなどで調整をしてみてください。
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9.ケースにゴム足を付け、お好みのキーキャップを装着したら完成です。
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10.気に入ったらSNSに投稿します。
【ご注意】LEDの設定、モードの設定などはMCU内部のEEPROMに変更の都度保存されます。EEPROMはデータシート上では10万回の書き換えに対応していますので、一般的な使用方法では問題ないと思われますが、特殊な用途ではEEPROMが寿命を迎える可能性があります。そのほか当方の想定を超える問題が発生する可能性もありますが、その際にはユーザー自身にてファームウェアの改造などの対応をお願いします。ファームウェアはオープンソース(近日中に公開予定)であり、現状のまま提供されるものです。 なお、公開している仕様は予告なく変更することがあります。
ファームウェアのビルドについて
上述のように基板に搭載されたMCUはVIAキーマップのファームウェアを書き込み済みとなっていますので、通常はそのままご使用いただけます。キー割り当ての変更はRemapで可能です。 より自由にファームウェアを変更したい場合はご自身でビルドすることになります。 ATTACK25はQMKというキーボードファームウェアを利用しています。
QMKのビルド環境については本家のドキュメントをご覧ください。 現在、ATTACK25のファームウェアはQMK本家にPRしていませんので、わたしのフォークしたブランチを取得してください。
https://github.com/monksoffunk/qmk_firmware/tree/feature/attack25_rev3_add
以下のコマンド入力例はVIAキーマップをビルドする場合です。
rev3.2の場合(現在のキットに付属するのはrev3.2です)
make 25keys/attack25/rev32:via:flash