Gateronスイッチの接触不良?

 

東プレのような静電容量無接点方式に対してメカニカルスイッチの欠点としてよく言われるのが接点の劣化という宿命的な問題です。リレーにしろスイッチにしろ、接点を持つものはいつかは接点不良という現象が起こります。とはいえ、ALPS製スイッチのように20年以上前のビンテージスイッチがいまでもメンテなしに稼働することを考えると、メカニカルスイッチだからと言っても必ずしも接点不良が多発するというわけではないように思うのです。

実際、購入から数年内のCherryスイッチで不良になっているものは手元にはありません。

ところが、手持ちの中にとんでもなく接点不良に悩まされているものがあります。それはGateronのスイッチ。なんと、たった数ヶ月打っていないというだけで接点不良を起こします。

先日、とあるキーボードに使用したGateronの赤軸がこの症状を発症しました。それもごく一部のキーなんて生易しいものではなく、半分くらいのキーが押しても反応しない、あるいはチャタリングを起こすのです。対処法は簡単で、しつこく入力を続けているとそのうち接点が戻ってきます。接点部分になにか不純物のようなものがついてしまっているのでしょうか。だとすれば、一度接点を分解クリーニングすれば解決するのかもしれません。

実は、この症状を起こすキーボードはほかにもあります。Gateronの黒軸を使った60%キーボードです(上の写真)。このキーボードは組み立て後すぐにバウンスに悩まされ、ソフト上でデバウンスをキツめにかけて対処してしのいだのですが、思えば最初から接触不良があったのだと思います。

これらのGateronを買ったのは、記憶にある限り、2016年のマスドロだったように思います。もしかするとある時期に生産されたロットにあまりよろしくないものがあるのかもしれません。というのも、Okapieさんの以下の記事に、やはりGateronの不調をみつけたからです。

一例だけで判断するのは早計かもしれませんが、手持ちの他のスイッチではGateronをベースにしたZealのスイッチを含めてこのような接触不良をまったく経験していないので、やっぱりある時期のGateronが怪しいのではないかと思ってしまうのです。

投稿者: monksoffunk

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